究極の事業承継~天皇陛下の生前退位

今年最後の記事は

この仕事に関連したもので「今年最も衝撃的だったこと」です。

 

もう少し前になりますが、天皇陛下からのお言葉が発表されました。

 

「まだご公務をできるうちに~~元気であるうちに生前退位をしてその座を譲りたい。」(といったもの)

 

亡くなる前に、どころか

これから国が政府が国民が憲法が認めるかどうかわからないから

もう今のうちに、です。

実際国民アンケートも9割以上の支持だといいます。

 

皇室典範を変えることや憲法改正に天皇陛下が意見するのは・・・

など様々な問題はあるのでしょうが

 

ひとついえるのはこれは「究極の事業承継」であるということ。

おそらく近代一、世界一で。

 

なぜこの話かというと弊所のデータにも大きく関わるからです。

詳しくは省きますが、

弊所で受けた「相談件数」と「受任(実行)件数」の比率をみると

70代~80代の女性が一番多く

60代、70代の男性がとにかく少ないのです。

 

ここで確実に一つ言えるのは、男性は最後の引退や死への覚悟ができない。

一応、相続や遺言について専門家に相談したこと、セミナーに行ってきたことで満足している。

 

たぶん奥さんや家族に言うのでしょう。

「家族のことを考えて相談してきたよ」とか「お前の今後の生活を守らなきゃな」とか。

 

何言ってんだ。

 

100回相談しても100回知識を入れても

すべては「1回実行」しなければ意味がない。

 

まだ生きている奥さんをはじめとする自分の家族を本気で守ろうとしていないのがわかります。

どうせ、まだ大丈夫と言い続け、病気してボケ始めて・・対策ができなくなってご家族が慌てるのです。

迷惑なのは残された人たちです。

 

だいたい年上であり男性の方が早く死ぬのだから、当の本人が決心しないでどうするのでしょうか。

会社経営者が経営と後継ぎのことはもちろん、社員の家族も考えなければならない。

引退どころか「死ぬまで俺は社長だ」って本当に多くの人たちが言ってますから。

 

実際のところ、遺言書がないと困るのは遺族のほうで

当の本人は特に困らない、といったこともあるのでしょう。(何も考えていないともいいます)

 

 

話をもとに戻しますが

「究極の事業承継」の意思が発表されたのです。

どこから反対されても、たとえ法律が変えられないとしても、究極の強い意志をもって。

 

さて

法律に守られているはずの我々国民。

一家の大黒柱、事業経営の責任者がこれからどういう決断をするのでしょうか。

自己満足な、無駄な時間は必要ありません。

 

 

なお、70代・80代の女性の実行率がダントツに高いのは

すでに1次相続(夫の死亡時)で残された家族が大変だったから、

自分の時(2次相続)はしっかりと・・・

というのはハッキリした理由でしょうけど。

 

 →→私が相続専門である理由

  →→親に遺言書を書いてほしい