相続関係を算数の図形で考えると

相続において、

「とにかく私が多く財産をほしい」という意見よりも、実際は

 

「あいつが財産をもらうのは許せない」

「あの人より私が少ないのは納得できない」

というのが大多数の意見です。

で、相続手続きに協力しない、という。

 

前の相続の時になにかあったとか、

もっと昔にもめたことが、今ハンコを押す段階になって表面化することが多いです。

 

 

例えば両親とも亡くなっていて相続人が子ども2人である場合。

その2人の関係は、

仲が良い悪いとか別にして、少なくとも兄Aと弟Bの1関係だけです。

 

相続人が3人だった場合、AとBの関係、AとC関係、BとCの関係と

3つの人間関係ができるわけです。

三角形の辺で考えると3辺です。

 

ではさらに相続人が4人の場合。

AとB、AとC、AとD、BとC、BとD、CとDの関係。

四角形で表すとまわりの4辺と対角線が2本、6つの人間関係です。

 

要するに図形の辺と対角線を合わせた数だけ人間関係が生まれてくるわけです。

 

当然5人なら五角形と対角線が5本で10個の関係。

相続人が多くて、さらに増えたら?

(実際昔は8人兄弟とかよくあります。亡くなっていて子供や孫がいる場合はもうシャレになりません)

 

そう。六角形なら15関係、十角形なら30・・・

 

「あいつがそれだけもらうのは納得できない」

なにかが原因でそのうちの「ひと関係」でもダメで協力しない人がいたなら

もう全員のハンコはそろわないわけです。

 

それが代襲(相続人が亡くなっていてその子どもや孫に権利が移ること)相続だったり、会ったこともない人が初めて話すのがお金の話、

しかも近い身内じゃない財産のこと、となったら実際まとまるとおもいますか

 

相続人ていうのはやはり

人数が多くなればなるほどリスクが増えるばかりなんです

 

当然その数が多かったり、ご高齢だったりするとハンコや証明書を集めるのも大変。

うち一人くらいは認知症の人がいることも。

それどころか、外国にいたり、どこにいるかも分からず連絡が取れないことも。。。

 

財産の多い少ないではなく、

それらの問題をまとめるとなったら、当然費用も時間もそれ相当にかかりますよね。。。

だから弁護士の費用は当然のように高いんです。

1~2年以上かかるのもザラにあります。

弁護士さんてすごい!バンバン報酬をとってほしいです。

 

問題を(特に次の代とかに)先延ばしせずに、早めに解決することをお勧めします。

 

 

→→遺産分けでもめてしまったら

→→財産が少ないのにもめる、とは